今月のキーパーソン

▲ 大阪理研工業株式会社 専務取締役 杉本 聡氏

●ご経歴は？
1988年に大学を卒業後、商社とメーカーにおいて、国内では東京都と愛知県で勤務し、海外ではシンガポールとタイに駐在しました。
退職後の2022年4月に大阪理研工業に入社し、専務取締役として事業と経営全般に携わっています。
弊社は、この地に昭和9年に創業し、自動車、産業機械、刃物、工具などの部品となる素材を加工する圧延という金属素材加工と不動産賃貸を行っています。

●仕事で心掛けていることは？
話をよく聞いて、しっかりと考えて、判断すること。私の若い時はインターネットがなく、当時はどれだけ調べて理解するかが肝要でした。
今は昔と比べて情報発信が高度化し、多くの情報が手に入りやすい環境になりましたが、現地に行った人が経験した情報、いわゆる「知見」には価値があり、特別な価値がある情報はネットには落ちていないと考えています。
そのため、人との繋がりで得た情報、リアルな情報に耳を傾けることで「良い気付き」が入ってくる、また玉石混交の情報を取捨選択し、選ぶだけでなくどう活かすかを思考する、それを自分自身で分析し判断することを心掛けています。

●ご自身の強みや興味のあることは？
これまでのキャリアを通じて考える自分自身の強みは、「海外」「IT」「事業企画」とそれらを組み合わせて実行できることだと思います。

●人生のターニングポイントは？
前職で新しい海外生産のプロジェクトに参画した際、日本から海外に生産の仕組みを移管する必要がありました。
移管した仕組みの監視と問題発生時の対処のための会社設立も必要となり、責任者として急遽駐在することになりました。
新しい会社なので、全体を把握する必要があり、人事や経理から経営全般までを経験することが大きな財産となりました。
海外ということもあり、文化も慣習も日本のルールとも大きく異なり、当時は30代で大きなプレッシャーもありましたが、本当にやりがいのある仕事でした。

●今後の展望は？
色々な巡りあわせによって、大阪理研工業に入社することになりました。
運営に携わっていますので、やはり今より会社を良くしたいという想いがあり、お客様と社会のお役に立てるように工夫と改善を重ね、事業を発展させていきたいと考えています。